とちぎ八溝材(やみぞざい)とは、とちぎ材の中でも、栃木県北東部にある八溝山系の山より伐採した木材を言います。冬の寒さが厳しく、成長期の春夏は、適度な気候で、根曲りや、黒心・偏芯材が少なく、年輪幅が一定で細かく、木目がとてもきれいです。また、赤みの淡さが特に美しく、内装材に適しています。そんな八溝杉の良材をさらに厳選し、製材に精通した技術者がプライドをかけてお勧めするのがとちぎ八溝材 千樹(せんじゅ)です。
構造材基準 栃木県産材 樹齢 60年以上
土台:栃木県産八溝桧 末口24cm以上の丸太の赤身だけを用いたKD材
管柱:栃木県産八溝杉の直材丸太のみを使用し、ドライングセット後6ヵ月天然乾燥を施した、内部割れの無いKD材
梁桁:栃木県産八溝杉の適寸の丸太のみを使用し、ヤング係数E80以上のKD材
造作材基準 栃木県産 樹齢80年以上
フローリング:含水率を一旦8%以下まで落とした後、約11%まで養生(ヒステリシス乾燥方法)してから加工する 仕上方法は「超仕上げ」もしくは「浮造り仕上げ」とし、抜け節は全て埋め木処理を施し、節割れはパテにより補修する。
枠材:ヒステリシス乾燥方法による原板をアセンブルで加工し、超仕上げする。
私は栃木県那須町の材木屋の3代目として生まれた時から木に触れて育ちました。長年、木を扱う仕事に携わってくる中で、『木』の魅力を、本当にわかってくださるお客様のために『こだわりの木材をお届けしたい。』という思いが高まり、今日を迎えました。
とちぎ八溝材千樹は、素材選びから製材、施工まで一貫して、技術者の木を見極める力と技をつぎ込み、生み出されたブランドです。
林家の大切な『千樹』の原木を預かり、その木に、技術者の情熱が注がれ、住宅用木材に生まれ変わります。
八溝の恩恵に預かり、夢のマイホームに住まわれる皆さまのお役に立てることが私たちの喜びです。そして今日も「ああ、やっぱり千樹にして良かった」と最高の笑みを浮かべる皆さまを想像しながら業務に励みます。
一方では、豊かな森を次の世代へ引き継ぐための活動を行ってまいります。皆さまと一緒に山に入り、実際に植林を行っていきます。80年後、私達が植えた苗木が『千樹』になって喜びの輪が広がっていくことに願いを馳せて・・・
益子林業 有限会社 代表取締役 益子 重具